多くの日本の田舎と同様に、いすみ市にも古くから地域に伝わる習慣やルールがあります。都会の自治会規約のように文章にされていないこともあるので、新しく移り住んできた方やこれから移住しようという方には、馴染みのないものかもしれません。
地域のルールの由来は、農作業の労苦をねぎらう行事であったり、五穀豊穣や家内安全、無病息災などを願う行事であったり、冠婚葬祭や防災など、個人では負担の重い事柄に対する共同作業であったりと、その根幹には、人と人のつながりや助け合いなど、現代においても大切な考え方があります。
これらのルールも生活の多様化や地域の事情により少しずつ変わってきています。ここでは少しでもいすみ市での生活をイメージしていただくとともに、祭りなどを交流のきっかけにしていただければと考え、大まかに地域の行事などを紹介しています。
地区や近所の集まりなどは、地元の人とのお近づきの機会と考え、積極的に参加してはいかがでしょうか。
子供会(育成会)や消防団は、子育て世代のお父さん、お母さんの友達づくりのチャンスだと思います。
祭りは、五穀豊穣や家内安全を祈願して行われます。秋祭りは、稲刈りなどの農作業が一段落した9月頃に開催されますが、事前に「のぼり」を建てたり、神輿に加え、山車やお囃子を披露する地区があったりと、個性豊かな催しです。
農家のみなさんは、早朝から作業をすることもあり、草刈機や農機具の音で目覚めることもあると思います。田舎暮らしは、思ったより忙しくもあります。
田舎暮らしに興味がある方は、目的を明確に持ち、移住候補地の選定や地域の様子を楽しみながら調査し、移住に向けて準備していくことをお勧めします。